COLUMN カーライフニュース
2015.3.23
クルマに合ったオイル選び
[左の数字○W]
左側の数字は低温時のオイルの粘度(硬さ・やわらかさ)を表します。WはWinterを表し、この数字が低いほど低温時の流動性が高い(柔らかい)為、エンジン始動性が良く、燃費向上に貢献します。
[右の数字]
熱に対する強さを表します。 数字が大きくなるほど耐熱性が高くなり、高回転エンジンやターボエンジン等の高負荷時に、十分な油膜を確保することができます。
エンジンオイルの選び方は、省燃費性、コストパフォーマンス、スポーツ性など、どの点を重視するかで異なります。たとえば、燃費を重視するならWの前の数字は小さい方がおすすめです。またエンジンタイプによってもオイルの選び方が異なり、近年、エコカー向けに登場した0W20などのやわらかいオイルは、昔の古いエンジンや多走行車には適合しませんのでご注意を。
■車種別の推奨オイル
※実際の使用環境や、車種・年式等により異なります。
ハイブリッドカー/コンパクトカー
推奨オイル:0W-20
0W20は最近のコンパクトカー・ハイブリッドカーに推奨されるさらさらのオイル。粘度がやわらかいので、エンジンの吹け上がりが軽くなり、燃費に有利。
ミニバン
推奨オイル:0W-20 ~ 5W-50
ミニバンは車重があり、搭載人数も多く、高速道路を乗ることが多い車なので、使用環境に合わせた、適切なオイル選びが肝心。燃費重視の0W-20から潤滑性能重視の5W-50等もおすすめです。
スポーツカー
推奨オイル:5W-40 ~ 15W-50
スポーツカーのエンジンは高温・高回転のため、熱に対する強さが必要です。 排気量や使用環境にもよりますが、右側の数字が大きいものを選びましょう。
軽自動車
推奨オイル:0W-20 ~ 5W-30
燃費重視の場合は0W-20や5W-20を。 負荷のかかる使用が多い場合は5W-30等をおすすめします。
輸入車
推奨オイル:5W-40 ~ 10W-40
粘度選びも重要ですが、全合成油などの質の高いオイルを指定している車種もあります。 また、オイルを消費するモデルもあるので、オイル量チェックは定期的に行いましょう。
■高いオイルと安いオイルの違いは何?
原油からエンジンオイルを製造する際の精製方法の違いより、3つの種類に分類されます。 また、配合添加剤の種類や量なども異なります。
鉱物油
もっともスタンダードなオイルで、コストパフォーマンスの良さが魅力です。
原油から燃料を取り出した後の、残油を精製しベースオイルとして使用します。
部分全合成油
鉱物油のコストパフォーマンスと全合成油の品質のよさを併せ持ったよいとこ取りのオイル。
全合成油
ナフサと呼ばれる原料を化学的に合成させて製造します。
分子構造が均一のため、鉱物油と比較して熱安定性に優れる、不純物をほとんど含まない、粘度特性が優れているなどの特長があります。
関連情報
RECOMMEND SERVICE おすすめサービス