COLUMN カーライフニュース

2025.10.6

スタッドレスタイヤに交換したら乾燥路面の走行に気をつけましょう

2025年10月3日三重県名張市の国道で軽乗用車が横転し、男女5人が死亡、1人が重傷を負った、痛ましい事故が発生しました。

「Yahoo!ニュース「共同通信」2025年10月4日配信」によると『車は冬用タイヤを装着していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。一般的に冬用はノーマルタイヤより乾燥路面での制動距離が長くなる。県警は、速度や定員超過に加え、冬用タイヤが制御に影響し右カーブを曲がりきれなかった可能性もあるとみて調べる。』と報じています。

冬の雪道や凍結路面、滑りやすい道を安全に走行するためのスタッドレスタイヤですが、乾燥路面での走行性能は、夏用タイヤより低下します。

乾燥路面では、次のような事に注意をして走行することが大切です。

スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べて制動距離が長くなる
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路面でグリップするようにゴムが柔らかく、ブロックが細かい構造になっています。

そのため乾いたアスファルト上では、柔らかいゴムが「たわむ」ため、しっかり地面をつかめず、制動距離が夏タイヤより長くなります。

さらに濡れた路面では、乾いた路面以上に制動距離が長くなります。

車間距離を十分にとることや、路面状況に注意しながら運転することが大切です。

◇◆◇ 制動距離とは? ◇◆◇
ブレーキを踏んでから車が完全に止まるまでに進む距離のこと

 
スタッドレスタイヤは夏タイヤに比べてハンドリング・コーナリング性能が低下する

スタッドレスタイヤは、ゴムが柔らかく変形しやすいので、乾燥路面では
・ハンドル操作に対する反応が遅れる
・カーブで車体がふらつきやすくなる

スピードを出しすぎると、思い通りに曲がれないという可能性もあります。
十分に減速をして、安全な速度で走行することが大切です。

スタッドレスタイヤで乾燥路面を走行する際は、速度を抑えて慎重に走行、車間距離を十分にとるなど、安全運転を心掛けましょう。

雪や凍結の心配がなくなったら、早めに夏タイヤへ交換することをおすすめいたします。

引用元:Yahoo!ニュース(共同通信「冬タイヤ装着、制御影響か 三重・名張の5人死亡事故」2025年10月6日)

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