COLUMN カーライフニュース

2015.3.24

バッテリーの寿命と役割

環境に配慮したエコカー時代の到来とともに、ますます高性能化が進むカーバッテリー。そもそもバッテリーはどんな働きをしているのでしょうか?

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バッテリーの役割

エンジン始動と車内機器の電源として

エンジン始動
イグニッションキーをONにしたとき、バッテリーから電流がセルモーターに流れることでエンジンは始動します。クルマにおいてもっとも電力を使うのは、このエンジンスタート時です。

車内機器の電源として
ランプ類やカーナビ、エアコンなど電装品の電源として使われます。もちろんエンジン停止時には、すべての電力供給をバッテリーが行います。

走行自体に電気を使用するハイブリッド車では、メインバッテリーとは別の「補機バッテリー」が上記の役割を果たしています。

バッテリーの寿命はどのくらい?

およそ2〜5年ですが、車の使い方によって異なります

バッテリーの寿命はおよそ2年~5年と言われています。ただし、クルマの使い方によって、大きく左右されます。 あまり乗らない車や、夜間走行が多い車、近場のお買い物使用に限られる「ちょい乗り」中心の場合は、極端に寿命が短くなり、バッテリーの交換時期が早まる場合があるので注意が必要です。

バッテリーの寿命はどうやってわかるの?

バッテリーの寿命が近づくと、おもに以下のような症状が現れます

  • キーを回したときのキュルキュルというセルモーターの回転音が鈍くなってきた。
  • パワーウィンドウの動きが遅い。
  • ヘッドライトが暗い。
  • バッテリー本体が膨らんでいる。
  • バッテリー液が減りやすい。
  • バッテリーの天板にバッテリー液が漏れている。
  • バッテリーの端子付近に粉がふいている。

なぜバッテリーは補水が必要なの?

減った水分を補充するため

バッテリーは、鉛の極板と希硫酸(電解液)が化学反応を起こすことで電気を発生します。
反応の際には水蒸気が発生し、それらが徐々に蒸発していく為、バッテリー液が減っていきます。液減りにより内部の極板が露出してしまうと、極端にバッテリーの寿命が縮まり、最悪の場合は、本体の破裂にもつながり大変危険です。

Point
バッテリー液の量と、充電量は比例せず、弱ったバッテリーに液を多く入れても、回復することはありません。逆に液口栓からバッテリー液(希硫酸)が噴出する原因になりますので、アッパーレベル以上に補水しないように注意が必要です。

ある日突然やってくる寿命に注意

2~3年使用の場合はまずは点検を

バッテリーの高性能化にともない、劣化に気づかずに、ある日突然エンジンがかからなくなるケースが増えています。バッテリーの寿命は2年~3年。年数を目安に、まずはテスターによる点検をお勧めします。オートウェーブでは、いつでも無料点検を行っています。

エコカーのバッテリーはこれまでのものと違うの?

充電制御車やアイドリングストップ車には専用のバッテリーがあります

最近のエコカー(省燃費仕様車)は、常時充電ではなく、一定量まで充電すると発電をとめ、一定量に足りなくなると充電を再開する「充電(発電)制御」を行っています。また、アイドリングストップ車は、短いサイクルで充電・放電を繰り返す為、短時間で効率よく充電できる専用バッテリーを搭載しています。これらの車には、充電回復性能(充電受入性)と耐久性の高い、専用バッテリーを搭載しましょう。

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