バッテリーは、車両にあわせたさまざまなサイズ・容量があります。 バッテリー天面に記載された、型式をみてみましょう。
国産車のバッテリー形式はJIS規格に基づいています。形式はクルマに備え付けの取扱説明書にも記載されています。
(1)バッテリーの性能ランクを表します。数字が大きいほど始動性や蓄電量が高くなります。※クルマが指定しているサイズより低いものは使用できません。
(2)短側面の面積(幅×高さ)を表します。普通車の場合、BとDが大半を占めます。
(3)長側面の長さ(cm)を表します。23の場合、23cmを意味します。
(4)天板についた(+)(-)の端子の位置を表します。
一般的な国産車用バッテリーの場合、この天板部分にサイズ表記があります。
輸入車のバッテリーは国や地域ごとに独自の規格が設けられているため、複雑でわかりにくいのが実情です。形式はバッテリーメーカーのホームページや購入店、カー用品店で確認できます。お電話でお問い合わせの際は、車検証に記載の車両型式・年式をお伝え下さい。
(1)バッテリーの種類を表します。5=12V100Ah未満、6=12V100Ah以上
(2)20時間率容量(Ah)を表します。
(3)バッテリー固有のシリアルを表します。
米国車のバッテリーについて
米国車のバッテリーはメーカーによって表記方法が異なるため、国産車用バッテリーの様な統一規格表示はありません。したがって、現在使用中のバッテリーの型式を読み取って、互換表で調べるのが確実ですので、スタッフまでお気軽にお申し付けください。
Panasonic caos(カオス)
充電回復性能が高く、軽くて大容量、耐久性にもすぐれた高性能バッテリー。その大容量性能は、カーオーディオの音質も向上させます。また、バッテリーの寿命を判定する「ライフ・ウィンク」をオプションでつければ、突然のトラブルへの不安を軽減し、寿命末期までバッテリーを使用できます。
GS YUASA eco.R(エコ.アール)
電解液にリチウムを配合したり、極板内のカーボン量の最適化をはかることで、充電受入性能を向上。(標準品比122%)サンデードライバーやちょい乗り車にもお勧めです。
メーカーやブランドごとに「1年または2万km」「2年または4万km」「3年または6万km」などの保証を設けています。高性能を謳った商品ほど保証期間が長いため、性能や寿命の目安にする事ができます。
※バッテリーの保証は、使用年数を保証するものではありません。
※保証期間内でも、保証対象にならないバッテリー上がりがあります。
(バッテリー上がりの原因①~⑦参照)
オートウェーブでお買い上げいただいたバッテリーが「過放電」「長期放置」「充電不足」によるバッテリーあがりを起こした場合には、無料で充電いたします。また充電お預かり時には、無料で代替バッテリーをお貸し出しします。
※サイズによって即時用意できない場合があります。
バッテリーが上がってしまう理由と、上がってしまったときの対処法についてご紹介します。
発電量に対し使用する電気負荷が上回る状態が続くと、バッテリーは上がりやすくなります。消費量が多い電装品は、エアコンや熱線、ヘッドライト、ブレーキランプなど。とくに渋滞時のようにエンジン回転数が低下しているときに、これらの電装品を多く使い続けていると要注意。
電気消費量TOP5(JAFロードサービス調べ)
1位 | エアコン |
2位 | ブレーキランプ |
3位 | 熱線(リアデフォッガー) |
4位 | ヘッドライト |
5位 | ワイパー |
参考サイト:http://www.jaf.or.jp/rservice/data/battery/index.htm
バッテリーの劣化を招くおもな原因
1. 過放電
エンジン停止時のライトの消し忘れや、カーオーディオ、室内灯などの電装品を使いすぎた場合。
2. 過充電
蓄電量を超えた充電を過度に続けた場合。
3. サルフェーション
過放電が続いたり、充電せずに放置した場合、極板に硫酸塩の結晶が付着し通電不能となる現象。
4. 長期放置
クルマに長期間乗らないでいると、バッテリーは少しずつ放電(自己放電)し、バッテリーが上がります。
5. 過酷な環境下での使用
夏場の高温下で連続使用した場合等。
6. 車両側発電装置の故障
発電機(オルタネーター)などの故障で充電ができなくなり、蓄電量を使い切ってしまった場合。
7. 充電不足
「ちょい乗り」や「サンデードライバー」のように、クルマの使用が少ないときや短時間走行で充電が不十分な場合。
バッテリー上がりを起こしたら、他車のバッテリーとブースターケーブルをつないで、エンジンを始動させることができます。万が一に備え、ブースターケーブルは車に積んでおきましょう。
1. 救援車を探す
故障車と同じ電圧の車を探します。
一般乗用車は12V(バッテリー1個)
トラックは24V(バッテリー2個)です。
2. ブースターケーブルをつなぐ
2台ともエンジンを切り、以下の順番でつなぎます
3. エンジンをかける
救援車のエンジンをかけ、アクセルを踏み、エンジン回転数を高めにします。しばらくたってから故障車のエンジンをかけます。
4. ブースターケーブルを外す
故障車のエンジンがかかったら、接続したときの逆の手順で、ブースターケーブルを外します。
5. 充電する
しばらくアイドリング、または30分~1時間ほど走行し充電します。
作業方法がわからない場合は、まずはオートウェーブにお電話下さい。 また近隣の場合は、出張サービスも行っております。
環境に配慮したエコカー時代の到来とともに、ますます高性能化が進むカーバッテリー。そもそもバッテリーはどんな働きをしているのでしょうか?
エンジン始動
イグニッションキーをONにしたとき、バッテリーから電流がセルモーターに流れることでエンジンは始動します。クルマにおいてもっとも電力を使うのは、このエンジンスタート時です。
車内機器の電源として
ランプ類やカーナビ、エアコンなど電装品の電源として使われます。もちろんエンジン停止時には、すべての電力供給をバッテリーが行います。
走行自体に電気を使用するハイブリッド車では、メインバッテリーとは別の「補機バッテリー」が上記の役割を果たしています。
バッテリーの寿命はおよそ2年~5年と言われています。ただし、クルマの使い方によって、大きく左右されます。 あまり乗らない車や、夜間走行が多い車、近場のお買い物使用に限られる「ちょい乗り」中心の場合は、極端に寿命が短くなり、バッテリーの交換時期が早まる場合があるので注意が必要です。
バッテリーは、鉛の極板と希硫酸(電解液)が化学反応を起こすことで電気を発生します。
反応の際には水蒸気が発生し、それらが徐々に蒸発していく為、バッテリー液が減っていきます。液減りにより内部の極板が露出してしまうと、極端にバッテリーの寿命が縮まり、最悪の場合は、本体の破裂にもつながり大変危険です。
Point
バッテリー液の量と、充電量は比例せず、弱ったバッテリーに液を多く入れても、回復することはありません。逆に液口栓からバッテリー液(希硫酸)が噴出する原因になりますので、アッパーレベル以上に補水しないように注意が必要です。
バッテリーの高性能化にともない、劣化に気づかずに、ある日突然エンジンがかからなくなるケースが増えています。バッテリーの寿命は2年~3年。年数を目安に、まずはテスターによる点検をお勧めします。オートウェーブでは、いつでも無料点検を行っています。
最近のエコカー(省燃費仕様車)は、常時充電ではなく、一定量まで充電すると発電をとめ、一定量に足りなくなると充電を再開する「充電(発電)制御」を行っています。また、アイドリングストップ車は、短いサイクルで充電・放電を繰り返す為、短時間で効率よく充電できる専用バッテリーを搭載しています。これらの車には、充電回復性能(充電受入性)と耐久性の高い、専用バッテリーを搭載しましょう。