救急車が近づいて来た時の正しい行動とは?

千葉市で令和2年に救急出動で搬送された人数は、1月4,508人、4月3,175人、8月4,243人(千葉市火災・救急統計より)となりました。例年7.8月の夏は熱中症等が原因となり、12.1月の冬は風邪やインフルエンザなどの冬季に流行する病気の発生や、お餅の事故、忘年会新年会による急性アルコール中毒によって救急要請が増加する傾向があります。
昨年から今年の年末年始に限って言えば、忘年会・新年会は自粛となったと思いますが、冬季に流行する病気の発生は今(※2021年1月現在)がピークを迎える時期となります。救急車を一刻も早く通行させるために、車両運転者としてのマナーをおさらいしておきましょう。

緊急車両が近づいてきたら

では、緊急車両のサイレンが聞こえてきた、赤色の警告灯が見えた時、どのように道を譲ればいいのでしょうか。
道路交通法第40条(緊急自動車の優先)を要約すると次のような規定になっています。

1.交差点付近では—————-
交差点を避けて、道路の左側に停車。一方通行で左側に停車すると緊急車両の妨げになる場合は右側に停車。
2.それ以外の場所では—————-
道路の左側に寄って進路を譲る。(停止しなくてもよい)

の2点です。

この2点が基本となりますが、道路交通法では道路の状況によってとるべき行動を細かく規定しているわけではありません。緊急車両に速やかに道を譲る方法は、状況で変化するため、運転者が都度判断しなければなりません。
では、具体的なケースと対応例を見ていきたいと思います。

ケース1 交差点付近で後ろから緊急車両の音が聞こえてきた


この場合は、交差点に差し掛かる前に左によって停車させましょう。もうすでに信号待ちだった場合は、緊急車両から少し前へ出るよう指示があるかもしれません。指示があった場合はそれに従いましょう。緊急車両を通行させるために停止線を越えても違反にはなりません。

ケース2 反対車線から緊急車両が接近してきた


この場合、道路の車線数にもよりますが、渋滞している時、道路が混雑している時には緊急車両が車線をまたいで中央を走行することが考えられます。その時は速やかに左によって車を停車させましょう。道路が空いている場合は、速度を緩めるなどして臨機応変に対応できる準備をしましょう。

ケース3 高速道路で緊急車両が接近してきた


この場合は、追い越し車線にいた場合、走行車線に移動しましょう。また、急に停車したり無理に速度を落とす事は周りの車に危険が及ぶ可能性があるので注意しましょう。渋滞している場合は緊急車両は路肩を走行します。路肩を安全に走行できるよう配慮しましょう。

基本的には緊急車両の進路を妨げないこと

緊急車両に遭遇した際の対応はその時々で変化するので判断に悩む場面もあるかもしれません。ですが、基本的には緊急車両がスムーズに通行できるよう配慮する事が大切です。判断が間違っていた時には緊急車両からの指示があるのでそれに従いましょう。
わからなくなったら、急ブレーキは避け、ゆっくり左によって停車すると覚えてください。
また、ハザードランプを停車時に点灯させる車両がよくありますが、これは緊急車両に道を譲りますという合図として慣例で使用されてるもので、本来のハザードランプの使用法と異なっており、点けなくてはいけないものではありません。ただ、多くの車が実施しているので、周りに停車をしらせ、緊急車両に安全に道を譲るためには有効です。

緊急車両の進行を妨げた時の罰則は?

緊急車妨害等違反による罰則は、反則金が普通車で6,000円。違反点数は1点となります。
本線車道緊急車妨害違反(緊急車が本線車道に進入する際や本線車道を出る際にその進行を妨害する行為)
の場合も反則金が普通車で6,000円。違反点数は1点です。

あの車は緊急車両?


今回の記事は、救急車を想定していましたが、緊急車両には救急車の他にもパトカー・消防車・血液運搬車・レッカー車など色々な種類の車があります。中にはあまりみかけない緊急車両もあるかもしれません。どの車が緊急車両かわからない、という場合でも緊急走行中の車両には共通のルールがあります。
緊急走行中は「赤色の警光灯」をつけて「サイレン」を鳴らしていることです。
見慣れない車でも、赤い警光灯とサイレンを鳴らしていたら進路を譲ると覚えましょう。


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