COLUMN カーライフニュース

4月5月は小学生の交通事故が増加する時期です


4月に入るといよいよ新学期が始まります。
小学生など、たくさんの子どもが登下校を始める時期であり、小学生の、交通事故の危険が高まる時期でもあります。令和3年の春の交通安全運動は4月6日~15日までですが、この時期に開催されるのもそのためです。

なぜ4月~5月の小学生の交通事故が多いのか

ではなぜ4月~5月の小学生の交通事故は多いのでしょうか。1つには1人で外出する機会が増える小学1年生が、親御さんの手を離れて通学する、いわゆる「1人デビュー」するから。また1つには季節が暖かくなり、気分が高揚する時期に少しづつ学校に慣れてゆき緊張感が解かれるから。と言われています。保護者の方は、子どもと一緒に交通ルールを確認したり、危険な場所を一緒に見に行ったりして安全の確認をしてあげてください。

子どもの交通事故はどのくらい?

令和2年3月に千葉県警察本部から発行された資料によると、月別でみる小学生が歩行中に発生した死者・重傷者数(H27~R1合計)は4月が27人、5月が26人、10月が25人の順で多くなっていました。また、学年別でみる死者・重傷者数(H28~R2合計)は警察庁の資料によると、小学1年生は6年生と比べ約3.7倍となっています。この資料をみても、4月5月の小学校低学年の交通事故の多さが伺えます。

子どもの交通事故が多い時間やシチュエーションは?

では、どんなときに起きる交通事故が多いでしょうか。割合でみると、学校の登校中よりも下校中や遊びに出掛けた(私用)時が多いようです。登校中は車の交通規制や集団登校で子どもが守られている場合が多いのに対し、下校中や遊びに出掛ける時はおしゃべりに夢中になったり興味が散漫になるためだと考えられます。事故の多い時間帯は、下校から遊びに出掛ける午後3時と4時台となっています。

交通事故を未然に防ぐためのドライバーの注意点は?

小学生の歩行中の事故の原因として1番多いのが「飛び出し」。この飛び出しによる事故を起こさないために、事故がおきやすい場所等を知っておきましょう。

1.飛び出しが起きやすい場所


学校付近や、住宅街、通学路の標識がある場所、スクールゾーンの表示がある場所、公園の周りは多くの子どもの行動範囲です。最も安全に走行しなければなりません。

2.飛び出しを見逃しやすい場所


停止中の車やスクールバスのカゲなどは、子どもは背が小さいため障害物に隠れて見えない事があります。また子どもも左右を確認しずらい場所なので、飛び出し事故がおきやすい場所です。飛び出しがあるかもしれないという危険意識をもって安全に通行しましょう。

3.横断歩道の手前は最重要注意


歩行者優先である横断歩道の手前では、信号がなくても減速・一時停止をして安全を確認してから通行しましょう。特に右左折時に横断歩道を通行する際は、曲がってくる車を子どもが認識できていない場合があります。この場合、子どもが渡っている信号は「青」なので、十分に車が注意しなければいけません。また、車の死角から飛び出しが起きる可能性が高い場所でもあります。

おわりに

4月は小学生の交通事故が多くなる時期。被害者にも加害者にもならないために、車に乗る時は「車のカゲに子どもがいるかもしれない」といった危険予測をしっかり行い、子どものいる家庭では安全の教育を再度みなおして細心の注意を払うよう心がけてみてください。

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